【 C10H16O 】
炭素が10個 ・ 水素が16個 ・ 酸素が1個 が集まったものである。
実際はこれらの姿は見えない。
オランダ語でカンフル ( camphre )
ドイツ語でカンファー ( camphor )
日本語では樟脳 ・・・ みんなが良く知っている名前はナフタリン。
・・・ ノウタリンではありません。
樟脳は衣類の虫よけや芳香剤として用いられるかつては強心剤として用いられていた。
転じてダメになったものを一挙に蘇生させる装置や政策などの比喩に用いられる。
昔は本当に強心剤として注射された。
今はカンフル注射 ・ カンフル剤の言葉だけが残っている。
楠 ( クスノキ ) の葉や枝などのチップを水蒸気蒸留すると結晶として得ることができる。
現在では化学合成されたものが主流。
忘れてならないのは天然の 【 龍脳香 】 である。
ボルネオ産が一番良い。
【 覚せい剤 】 ( C10H15N ・ メタンフェタミン ) !
戦前は日本でも薬局で売っていた。
大日本住友製薬が作っていた。
商標名は 【 ヒロポン 】 疲労がポン ! と取れるから ~ らしい。
本物は見たことは無いが ~ よくドラマなどで白い粉として登場する。
聞くところによると覚せい剤の結晶には本来匂いは無いと言う。
しかし ~ あぶるとマスクメロンとか桃の匂いがするそうです。
龍脳香も姿かたちは同じ ! 真っ白い ! 結晶 !
龍脳香は結晶のままでも胸のすくような ~ 墨の香り。
本来墨の匂いは鼻がひん曲がるほど臭い !
膠 ( 二カワ ) の匂いしかしない。
しかし上等の墨ほどこの龍脳香がたくさん配合されている。
拳骨和尚は書を始める前には ・・・ 必ず焚く。
本堂中に立ち込める龍脳香の香りに包まれ ・・・ なんとも言えない目覚めの中にいる。
覚せい剤なしで ・・・ 覚醒する。
この中で一番高いのは ~ 覚せい剤。
庶民にはとても手が出ない。
出ても必ず破滅する。
龍脳香も安くは無いが ・・・ 手が出る。
一番安いのは言葉 ~ ただ !
一番効果絶大なのは ・・・ 言葉と文字 !
文字も言葉も一緒 ! 毒にもなれば薬にもなる。
その分かれ目は ・・・ 書く ・ 吐く人間の心次第 !
PR