拳骨和尚の辻説法

みなさん　！　ごきげんいかがですか。

今日の辻説法は　【　人間日蓮　・　師としての責任　】　です。


拳骨和尚は日蓮の御書　・　御遺文　・　御妙判も少しは学習しましたが

何せ生まれついての勉強嫌い。

最近分ったことですが御書と呼ばれる日蓮の遺文は半分以上が偽物らしい・・・

日蓮の言葉だと思っていたのに・・・

でも拳骨和尚は何だかよく分りませんが　　

小さい子供の時から大曼荼羅の御本尊様が大好きだったのです。

ですから出版した本の名前も　【　大曼荼羅に見せられて　】　です。

何とかの一つ覚えで大曼荼羅だけを書き続けてきました。

これからもそうです。

それと仏像も子供の時から大好きでした。

日蓮生涯の随身仏　・　釈迦牟尼仏の仏像の複製もひょんな事から

拳骨和尚の所においでくださいました。

※　拳骨和尚の辻説法　その４９３　【　神仏集合　！　お釈迦様がやって来た　！　】

http://plaza.rakuten.co.jp/mandara1000/diary/200802280000/


さあ　～　始めましょう。


【　人間日蓮　・　師としての責任　】　とは　？


それは自筆の大曼荼羅から削除した

【　若脳乱者　頭破作七分　謗者開罪　於無間　】　

【　有供養者　福過十号　讃者積福　於安明　】　

などの法華経と天台宗第六祖の湛然・妙楽大師の　「　法華文句記　」　の句です。

これらの句は讃文ではなく　【　但し書き　】　だと思っています。

但し書きとは　【　今度遊びに来てください。　でも明日はだめです　】　

と言う内容を指します。


現存する日蓮の大曼荼羅にこれらの句があるのは

【　弘安二年十月　日　】　が最後です。

曾存の大曼荼羅を入れると　【　弘安三年四月　】　が最後になります。

それ以後お亡くなりになるまで自筆の大曼荼羅には書かれませんでした。

ところが日興上人の曼荼羅にはすべて書かれています。

　
日蓮門下の最初で最悪の処刑　・　斬首事件を　【　熱原の法難　】　と呼びます。

その原因は間違いなしに日蓮にあります。

熱原郷の百姓たちも法華の信仰をしなければ　・・・

この残酷な斬首と追放の目に遭っていません。


しかし現実には法華の信仰をしてその結果斬首されてしまいます。

果たして日蓮も六老僧も他の弟子達も

本門戒壇の大御本尊を建立する時が来た　！　としてこの事を喜んだでしょうか　？


答えは　【　否　】　です。

斬首になった信徒の菩提を弔う大曼荼羅を書くことはあっても　・・・

殉教　・　殉死された人を願主にして

それを契機に本門戒壇の大御本尊を　・・・

この大御本尊の建立日は　【　弘安二年十月十二日　】　です。

大石寺の５９世の堀日亨上人は　【　処刑日は翌年の弘安三年四月八日　】　

であるとほぼ断定されています。

処刑される六ヶ月も前に建立された　【　本門戒壇の大御本尊　】　とは　？

一体何なのでしょうか。


拳骨和尚はこう思います。

人間として決してしてはならない事だと。


大石寺の古文書に　【　御本尊七箇相承　】　と言うのがあります。

創価学会が発行した　【　富士宗学要集第一巻　】　に載っています。

その七番目に

【　上行無辺行と持国と浄行　・　安立行と毘沙門との間には

　若悩乱者頭破七分　・　有供養者福過十号と之を書く可し

　経中の明文等心に任す可きか　】　とはっきり書かれています。


しかし思い出してください。

日蓮は　【　弘安三年四月八日　】　以降自筆の大曼荼羅に書くことを

一切止めてしまうのです。


これ日蓮大聖人の自筆の大曼荼羅を御覧になれば　！

すべての人が納得のいくことです。


果たしてこの事を日蓮はすべての弟子に徹底したのか　？

それは判りません　！　と言う以外ありません。


拳骨和尚は日興上人を陥れるつもりはさらさらありません。

しかし８８歳の長寿を全うされた日興上人はお亡くなりになれるまで

【　頭破作七分　】　等を書かれています。

それも仕方がないと思うようになりました。

理不尽にも御自分が直接教化したかわいい信徒さま達です。

斬首による処刑の悲しみ　・　苦しみ　・　恨み等を我が事として

生涯過ごされたと思います。

それは決して忘れることなど出来なかったと思います。


最後に日興上人の病の前と回復された直後と思われる曼荼羅を載せておきましょう。


３０．正安三年十月　日　(　１３０１年　)

３２．正和三年二月１３日　(　１３１４年　)