みなさん ! ごきげんいかがです。
【 石山人 】 が何処の誰かも忘れてしまったままで ・ ・ ・
気持ちの悪〜い時間を過ごしていました。
ところが ! ネットとカタログの略歴に書かれていた
【 安藤博之 】 と言う名前に出くわした時に !
すべてが氷解しました。
おまけに声が聞こえました。
【 おい ! 吉野 ! 行くぞ ! 】 です。
この方は日本の石材業界の 【 ドン 】 でした。
知らない人は 【 モグリ 】 です。
拳骨和尚の社長であり師匠でした。
この安藤博之氏の事はまた改めてご紹介します。
すげ〜恐いおやじでした。
さて ! これで電話をする勇気が湧いてきました。
一月二十九日の正午でした。
岐阜県羽島市 市外局番 058から始まるなつかしい番号です。
石山人工房ですか ?
はい ! そうです。
わたくし吉野と申します。
吉野 ! ? ・ ・ ・
えっ ! あの吉野君かっ ! ?
はい ! あの吉野です。
本当か ?
本当です。
どうしてここが解かったの ?
カタログを見ました。
何のカタログか ?
トップアート特選ギャラリー 2009年1月号 【 名品撰 】 です。
そうか ! 先ほどトップアートの人たち三人が此処に見えて
たった今 ! そのカタログを頂いたところじゃ !
とおっしゃるではありませんか !
石山人先生 ! いや 【 所 】 のおやじさん !
( 所さんと言います。)
ボクもそのカタログに載せていただきました。
いやですね !
五十をとっくに過ぎたオッサンが 【 ボク 】 です。
でもこの親父さんの前では拳骨和尚は今も 【 ボク 】 です。
仕方がありません。
大学卒業後就職して五年間岐阜にいました。
この所の親父さんには大変お世話になりました。
岐阜は拳骨和尚の青春の100ページです。
吉野君 ! 何ページや ?
22ページです。
ちょっと待ってくれよ ・ ・ ・
えっ !
このお坊さんが ! 吉野君かっ ! ?
はい。
この掛軸の書の南無妙法蓮華経を !
吉野君がフリーハンドで書いたのか ?
はいィ ? ?
所の親父さんらしい表現です。
拳骨和尚も石山人先生も若い頃は建築石材業界に住んでいました。
ですから !
図面に線を引くのは
【 定規 三角定規 T定規 ドラフター 】 を使います。
そうでなければ真っ直ぐな線は引けないのです。
曲線は 【 雲形定規やコンパス 】 を使います。
ですから !
自然と 【 フリーハンド 】 が出てきたのです。
フリーハンドとは
1. ラケットを持たない方の手
2. 定規を用いない製図方法
の事です。
右利きの人は左手の事です。
つまり遊んでいる方の手の事です。
この遊んでいる手で 【 定規 】 を押さえ ! 動かす ! のです。
拳骨和尚は妙に納得してしまいました。
大曼荼羅は 【 左手 】 がなければ書くことは困難です。
左右の手が協力しあって何事も成就するんだなあ〜と思いました。
大曼荼羅をフリーハンドで書く !
実に 【 当意即妙 】 でした。
石山人先生曰く
なつかしい !
早く ! 会いたい。
一度 来てくれ ! でした。
所のおやじさん !
ボクは本を出しました。
明日 【 拳骨和尚の辻説法 】 の本を一冊送ります。
見て下さいと言って電話を切りました。
この石山人先生と別れたのは拳骨和尚二十七歳の時でした。
ですから三十年ぶりの再会 ! ではありません ! 電話でした。
三十年ぶりの電話の声だけでっ !
【 あの ! 吉野君かっ ! 】 です。
普通あり得ません。
本当に嬉しかったのです。
このカタログの 【 石山人 】 の名前を見た時 !
【 北大路魯山人 唐山陶人 海原雄山 山岡士郎 】 が出てきた
理由がようやく解かりました。
人気漫画 【 美味しんぼ 】 の
美食倶楽部の主であり陶芸家の海原雄山と
その息子の東西新聞記者の山岡士郎が !
人間国宝の唐山陶人先生の工房に勝手に入り込み !
【 究極と至高 】 の料理対決に使うために
殆ど同じ紋様の 【 鉢 】 を持って帰る場面がありました。
拳骨和尚も !
山岡や雄山と同じように ・ ・ ・
石山人先生の工房に ・ ・ ・
威風堂々と勝手に忍び込み ・ ・ ・
お気に入りの 【 せっきの碗 】 を二三個 ・ ・ ・
二三個と言うのは 【 二つと三つで五個 】 と言う意味です。
岐阜は寒いから少し暖かくなってから行くとしよう。
この大 ・ 大曼荼羅を最高級の美濃麻紙に御書きしたのが一昨年の十二月です。
一年間の乾燥の後四国の阿波の掛軸堂で表装いたしました。
草庵に届いたのが去年の十二月三十日です。
御安置する須弥壇の後背の壁面を加藤さんが作ってくださったのが
今年正月十八日です。
それから不思議な事の連続です。
この大 ・ 大曼荼羅は誰でも !
龍の背中に乗せて !
天に連れて昇って行くようです。
本来 !
会えることなどない !
三十年前に別れた人も見つけてくれました。
日蓮大聖人の崇峻天皇御書 ( 三種財宝御書 ) に曰く
【 蔵の財 ( たから ) よりも身の財すぐれたり
身の財より心の財第一なり 此の御文を御覧あらんよりは
心の財をつませ給うべし 】
大黒天ではありませんが !
大きな袋に入りきれない 【 蔵の財宝も 身の財宝も 心の財宝 】 も
いっぱい !
連れて来てくれました。
※
石山人先生が 【 せっきの碗 】 を納入された所です。
主な作品納入
バチカン ローマ法王 御使用聖具 「 柿織部聖杯 」 馬上杯
イギリス カンタベリーラランべス宮殿 常設展示 「 柿織部茶杯 」
インド ブッタガヤ大塔 釈迦本尊 「 柿織部茶碗 」
比叡山延暦寺伝統法要献茶儀用 「 柿織部 銘 聖 」
伊勢皇大神宮 献茶用茶碗 「 銘 天人交感 」
高野山金剛峯寺 弘法大師御宝前 献茶茶碗 「 銘 聖 」
東大寺 法隆寺 薬師寺 唐招提寺 永平寺 身延山久遠寺 相国寺
金閣寺 銀閣寺 大徳寺 その他八十社寺
茶道各御流家元
※ 御書付 遠州流家元 石州流家元 松尾流家元
比叡山小林隆彰大僧正 薬師寺管長安田暎胤管主
なんと !
お釈迦さま成道の地ブッダガヤにも
比叡のお山の伝教大師の所にも
伊勢の天照大神の所にも
身延山久遠寺の日蓮大聖人の所にも
桃山学院の創設のイギリス国教会カンタベリー大主教の所にも
高野山の弘法大師の所にも
ローマ法王の所にも ・ ・ ・ ・
とても人事には思えません。
我が事のように嬉しくなりました。
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