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2025/07/28 00:20 |
拳骨和尚の辻説法 その808 【 貞観政要 】
みなさん ! ごきげんいかがですか。

今朝 ! 石川先生の声で目を覚ました拳骨和尚は

いの一番に書庫から 【 貞観政要 】 を出しました。

開いた所にいきなり載っていたのは

1.戦争

2.高麗

3.臣下

4.死刑執行

でした。

驚きました。

ここで 【 貞観政要 ・ じょうがんせいよう 】 について

簡単な説明をしておきましょう。

唐の時代に 『 貞観の治 』 と呼ばれる最高の治世を出現させた

第2代皇帝 ・ 太宗 李世民の政治についての記録です。

日蓮大聖人も常に座右に置かれ 文永7年 ( 1270年 ) に

御自身で書写されています。

君臣の問答の記録です。

我が師日蓮の国家と国主への諫暁の書 【 立正安国論 】 の手本に

なった書です。

この書は日本の政治文化にも大きな影響を与えてきました。

北条政子が自ら邦訳を命じました。

徳川家康や明治天皇も愛読しました。

現代では帝王学と言うよりも

【 リーダー 】 が学ぶ危機を乗り越える為の必読の書です。

それでは今朝一番で見たところを紹介します。

【 そればかりか兵は凶器であり 戦争は危険なことであります。

どうしても やむを得ないときだけにもちいるものでございます。

かりにもし 高麗が唐朝に対する臣節に違背いたしましたならば

陛下がこれを誅伐してさしつかえありません。

中国の人民を侵掠したならば

陛下がこれを滅ぼしてもさしつかえありません。

永久に中国に対して患害をなすものでありますならば

陛下がこれを攻めて降参させてもさしつかえありません。

この中のどれか一つでもございましたならば

たとい我が兵を一日に一万人殺すような戦いをしても

恥ずべき行為ではございません。 】

しかし それをした所で

【 得るところのものは少なくて 損失するものは大き過ぎるのでは

ございませんか 】 と書かれていました。

前後しますがその前のページには

【 領土を拡張することも止めるべき時と思います。

かの高麗などと申すものは

はるかに遠い辺境の卑しい異民族であります。

仁義の道を以て待遇する相手ではなく

中国の礼儀を要求する相手でも

ございません。

古来 魚や鼈 ( すっぽん ) と同様にあしらっていたものでございます。

それゆえ少々の無礼がございましても

大目に見て見逃してやるのがよろしいと存じます。

もしその一族を皆殺しにしてしまおうとお思いになりますならば

獣でも追い詰められればつかみかかって来ますから

高麗も必ず頑強に抵抗する事が非常に心配でございます。 】

と何とも他に言いようのない

現代の日本の様子とも思われる記述がありました。

また死刑執行については

【 陛下には死刑囚を裁決するごとに

必ず三度調べなおし

五度奏上する事を命じ

絶対に誤りがないと言う事になって死罪に処します。

その執行の日には

肉のない素食を進め音楽を停止なされるのは人命は重いもので

聖なる慈愛の御心を感動されるからでございましょう 】

と書かれ

そして武器 ・ 凶器としての兵士については

【 まして今兵士達は 何一つ罪のない者でございます。

理由もなく戦陣の間に駆り出され 鋒刃の下に命を落とし

その肝や脳は泥にまみれ その魂魄は帰るべきところもないようにさせ

兵士達の老父 ・ 孤児 ・ 寡婦 ・ 慈母たちに棺を載せた車を

望んで涙にくれ 枯骨を抱いて胸を痛ませます。

こうした多くの国民の悲しみの集まるところ

必ずや陰陽の変動が生じ

気候の不順を招き 凶作不作となり

全国民の激しい恨みとなります。】

と書かれていました。

わが師日蓮の立正安国論の冒頭部分はこれを引用されています。

今朝の 【 吉野 ! これを読みなさい 】 の声は

まさに ! 時空を飛び越えた恩師の慈悲の声です。

その昔 石川先生 !

私を日蓮正宗の坊さんにして下さい ! とお願いしました。

少し考えてから 【 止めとけ 】 と言われた訳が解かりました。

平成二十一年の一月三十一日は

石川秀頴上人の 【 十三回忌 】 です。

早いものです。

決して偶然ではないと思うのです。

次回は太宗皇帝に意見をした臣下の話です。


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2009/01/07 16:12 | Comments(0) | TrackBack() | 未選択

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