みなさん ! ごきげんいかがですか。
今日の辻説法は見宝塔品の 【 住在空中 】 です。
大地を突き破って涌き出てきた七宝塔 ! は
高さが五百由旬 ( 約3600キロ )
幅と奥行きが二百五十由旬 ( 1800キロ ) もあると書いてあります。
おまけに欄干の手摺りが五千もある !
豪華な部屋が一千万もある !
そして極めつけは ! 空中に留まった ! のです。
みなさん ! これをそのまま ! 信じられますか ?
地球の直径の3分の1もある塔が ! 狭い霊鷲山の頂上から
出て来れるわけがありません。
これは縦 ・ 横 ・ 高さの寸法の割合と捉えたほうが無理が無く
正解かも知れません。
大体ですが我が師日蓮の大曼荼羅の 【 幅・奥行きと高さ 】 の
寸法の比の割合は 【 1 : 2 】 です。
今年の四月の初め
拳骨和尚は日蓮大聖人の大曼荼羅を書写していました。
その日三体の大曼荼羅を書写し終わった時に言い表せないほどの
睡魔に襲われました。
いつもなら終わった後は必ず筆を洗います。
ところがこの日に限って何もせず !
御宝前で倒れこんで眠りこけてしまったのです。
今まで一度もこんな事はありませんでした。
いけないと思いながらも睡魔には勝てませんでした。
そのぐらい眠むたかったのです。
どのくらい眠ったか分かりません。
泥の中から ・ ・ ・ 這い出るように ・ ・ ・
目が覚めました。
その時の光景が ! これでした。
わあっ !
ビックリしました。
目の前一面に ! 大曼荼羅御本尊があるのです。
この光景 !
何処かで見た事があるぞ ・ ・ ・
一体何処で見たのだろう ・ ・ ・
そのままずっと解からずじまいでした。
つい最近何気なく
『 堀内天嶺 画集 【 日蓮聖人の生涯 】 歴史と伝説 』
と言う画集を見ました。
その中に日蓮聖人の涅槃が画かれていました。
あっ ! これだ !
この光景だ !
大聖人さまから見た光景だ !
この画の大曼荼羅は 【 臨滅度時の大曼荼羅 】 のはずです。
辻説法 665 【 見宝塔品の風景 臨滅度時の大曼荼羅御本尊 】
の写真の大曼荼羅です。
妙法蓮華経 見宝塔品第十一の 【 住在空中 】 の光景を仰ぎ見た人は
日蓮大聖人と拳骨和尚だけです。
本当に大曼荼羅の前で眠れる時しか観ることが出来ない光景なのです。
つまり 【 臨終 】 の時です。
それと平面ですが !
大曼荼羅の書写の時の最後の一瞬 ! に垣間見ることが出来ます。
我が師日蓮は 【 妙法尼御前御返事 】 の御妙判 ・ 御書で
臨終 【 臨命終時 ・ 命終の時に臨んで 】 についてこの様に
言われています。
【 かしこきも はかなきも 老いたるも 若きも 定め無き習いなり
されば臨終の事を習うて後に 他事を習うべしと思いて 】
生きているうちに死ぬ時の事をしっかり学習しなさい ! です。
でも ! 臨終の事など誰が教えてくれるのでしょうか ?
一人いました !
もう三十五年も前の話です。
次回の辻説法は 【 その話 】 をいたしましょう。
拳骨和尚
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