みなさん ! ごきげんいかがですか。
早速始めます。
日本でも有数の掛軸専門メーカーの常務の見積もりが始まりました。
緊張の連続です。
お上人 !
この通りのものですね ?
ええ ! そうして下さい。
はいわかりました。
真ん中の二つの 【 軸先 】 が 【 プラ 】 ですが
プラでよろしいですね。
プラ ! ?
プラってなんですか ?
【 プラスチック 】 の事です。
えっ !
拳骨和尚は恥ずかしながら気が付きませんでした。
プラスチックの素材がよいとか悪いとかの問題ではありません。
仏の表装の表具には 【 金 】 を使うのが常識だそうです。
両端の二つ軸先は木ですが 【 目潰し 】 をせずに
塗料を塗ったままです。
これもそのままでよろしいですね。
拳骨和尚は自分が責任を持って作ったものではありませんので
いい加減な生返事をしました。
常務さんは困りますね !
見積もりは商売の基本です。
細部に渡り決める事を全部決めておかないと
後で必ず ! トラブルが発生します。
てな事ですったもんだしながら見積もりをしていただきました。
左から二番目の一番大きな軸 !
仏の三段の本表装です。
生地も特注です。
でも軸先がプラです。
一万円ぐらいです。
両端の二つは三段表装ですが生地ではありません。
紙です。
五千円ぐらいです。
右から二番目は
【 一枚の紙 】 に 【 本紙と表装 】 が印刷されています。
これは掛軸屋の面子がありますから見積もりは勘弁して下さい。
でした。
しいて見積もりしたらいくらになりますか ?
二千五百円ぐらいでしょうか。
これらの見積もりに対して拳骨和尚は一言 !
【 嘘を言え ! 】 と言ってしまいました。
拳骨和尚の担当常務は
【 ばれたか ! 】 と言って笑いました。
拳骨和尚
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