【 合同 】 とは ・・・
日本語では
1.独立している二つ以上のものが一つになること。 また、一つに合わせること。
「 二社が―して計画した事業 」 「 日中―登山隊 」
2.数学で、二つの図形が重ね合わせることのできる関係にあること。
図形Aと図形Bが互いに合同であるとき、記号≡を用いてA≡Bと書き表す。
合同に類似する言葉としては
合体 ・ 合併 ・ 連合 ・ 合流 ・ 統一 などがある。
ところが中国語ではまったく別の意味が ・・・
拳骨和尚は若いころ商社マンだった。
それも中国専門の貿易会社。
社長は大阪華僑総会の会長。
取引先は 【 中国五金礦産進出口北京総公司 】 一社のみ。
全中国の金属と礦産物を一手に扱う国営企業。
記念すべき第一回訪中は1977年の12月 ・・・ 行き先は北京と大連。
もちろん石材の買い付け。
全盛期は全日本の石材の輸入量の半分以上を一人で輸入していた。
32才の時独立して貿易会社を立ち上げ ・・・
中国から石材輸入でトップの座をキープした。
ほぼ独占に近かった ・・・ だから大儲けした。
二十代後半から四十代半ばまでにサインした 【 合同 】 は ・・・
何百枚。
そうです。
中国語の合同は 【 契約書 】 のことなのです。
社長にも直接の上司の専務にも取引先の中国人にもよく言われたことがある。
もちろん酒の席で ・・・
合同 ( hé tong ・ ホウトン ) 契約書は 【 紙切れ 】 であると ・・・
では !
本当の合同は ・・・ と聞くと
【 口約束 】 だと全員が口裏を合わせたように言った。
口約束 ? ? ?
口約束と言うのは日本では紙に書いた絵空事 ・・・ ではないのか ?
守らなくても ・・・ 守れなくても ・・・ 特段法的に罰せられることのない ・・・
中国人は口約束こそが ・・・ すべてと言う。
契約書は言ったことを確認する為のもの ・・・
あとでもめた時の損害の賠償云々 ・・・ に役立つ
輸出の決済に必要な信用状をもらう為の紙 ・・・ つまりお金にするために必要
とまで言い切った。
【 売買 】 と日本では言う。
中国では 【 買売 】 と逆になる。
先に買わないと売ることが出来ないから買売が正解のように思う。
信義 ・・・ これがなくては ・・・ マイマイ ( 商売のこと ) は出来ない。
男同士の口約束 ・・・ かっ !
続く ・・・
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