【 墨の跡 ・・・ 墨跡 ・・・ ぼくせき 】
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これによると ・・・ 印刷物は正確には墨跡とは言えない。
高僧の墨跡の紹介とした方が正解。
最近の依頼の傾向 ・・・ 曼荼羅より主題一編が増えている。
理由は分からない。
すっきるしているからか ?
加えて 【 南無釈迦牟尼仏 】 【 南無阿弥陀仏 】 【 南無観世音菩薩 】 と
多種にわたってきた。
それも個人さんからの依頼が増えてきている。
その依頼の中で一番困るのは ・・・ 仏壇軸 ・・・
【 仏壇軸 】 ・ 仏壇に安置する仏菩薩・神々及び開祖宗祖の御影の掛け軸。
言わずと知れた御本尊様のこと。
大小さまざまな大きさがある。
そして絵像と文字がある。
当然 ! 印刷物。
日本の各宗派にはそれぞれの専用仏壇がある。
その中に安置する本尊は仏像より掛け軸が圧倒的に多い。
何故か ?
安いから ・・・ 。
この御本尊 ・・・ 全国津々浦々の仏壇仏具店で常時販売している。
最近はコーナンなどホームセンターやインターネットでの販売も ・・・
そんな中で 【 偽物の本尊 】 と言う言葉を聞くことがある。
人間国宝が彫刻し・画いたた仏像・仏画 ・・・ 目の玉が飛び出るほど高価なものも
童子が戯れで作った泥の仏像も ・・・ 同じ仏。
差はないはず。
あればおかしい。
印刷と肉筆 ・・・
印刷物は本物の肉筆があって作れるもの。
印刷物どうしを比べて偽物 ・ 本物と言うのは間違い。
肉筆が素晴らしいに決まっている。
議論の余地なし。
肉筆は長い年月が経っても墨の香りがする ・・・
胸のすくような良い香りは龍脳香 ・・・ 龍脳香が虫食いを防ぐ ・・・
何百年も ・・・ 時には千年以上も。
印刷に使われる紙は和紙ではなく洋紙 ・・・ 薬品処理で漂白もされている。
百年持つものは少ない ・・・
拳骨和尚の紙は土砂引きの越前麻紙 ・・・ 千年はもつ。
この紙に書けることは書家冥利に尽きる。
今回は墨を濃くして ・・・ の依頼。
書いた後 ・・・ 陽の光にかざし透かして見た。
文字と文字の重なりが幻想的 ・・・
これぞ肉筆の証拠。
満足 ・・・ した。
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