その昔 ・・・ 日蝕は不吉なことの代名詞。
もちろん月蝕も。
日食を起こすのは一体誰 ?
もちろん ! 阿修羅。
古代インドの神話 ・・・ 正義の神。
仏典には阿修羅王として登場する。
妙法蓮華経 ・ 序品第一に四人出てくる。
その中の一人 【 羅喉阿修羅王 】 ラゴアシュラオウと言う。
このおやっさんは自尊心の固まりのような神 ・・・ らしい。
ある日の事 ・・・ 帝釈天が凱旋の途中道端で絶世の美女の天女を見た。
欲情を抑え切れず ・・・ 阿修羅王の娘と知らずにレイプした。
した後で阿修羅王の娘と分かり思い切り後悔した。
それで后に迎えた。
とても幸せに暮らしている。
阿修羅のおやっさん ・・・ 前々から娘を帝釈天に嫁がせたいと願っていた。
神々の帝王 ! 戦いの神 ・ インドラ 【 帝釈天 】
天界の支配者と言ってもよい神。
だのに ~ 娘になんと言うことをする !
怒り心頭 怒髪が天を突いた。
それからです ・・・ 毎日毎日帝釈天に戦いを挑み争うのです ・・・ 今も。
絶対に許さない ~ !
しかしいつも負け戦です。
決して勝負はつきません。
阿修羅は帝釈天の舅ですから。
でも阿修羅は阿修羅で結構スケベなおやっさん。
天女が天上で踊っている時期になると、鼻の下を伸ばしながら空へ昇っていく。
ところが太陽が邪魔をしてよく見えないと右手で太陽を隠してしまう。
この時が日蝕。
月が邪魔している時には左手で月を隠す。
それが月蝕。
阿修羅の像の左右の最上段の手には
太陽と月が載せられているのはこのためです。
これが日蝕の起こり。
今朝方 今世紀最大の天体ショーが起こった。
拳骨和尚はある原因で見逃した。
日蝕の原因がハッキリした現代ではもはや不吉な出来事ではない。
でもね ~
帝釈天軍が優勢の時には世の中が泰平で
阿修羅軍が優勢の時は不穏になると言われているのです。
いかに正義の神といえども ・・・ 正義に執着したら ・・・
頓珍漢なことになる。
日蓮の曼荼羅にはこの阿修羅と帝釈天が
【 阿修羅大王 】 と 【 釈提桓因大王 】 と書かれている。
仲直りしてください ~ と言う意味か ?
こんな時 【 若悩乱者 頭破作七分 】 は火に油を注ぐことになるやも。
【 恕 】 ( じょ ) と読みます。
意味は
1.思いやりの心。 情け。 あわれみ。 他人の気持ちを推し量って同情する。
2.ゆるす。 気の毒に思って同情する。 おおめに見る。
字源 : 心と如の合字。 自己と同じように思いやる意。
二千五百年前の中国 ・・・ 【 恕の人 】 と呼ばれた人がいる。
こんなことを言っておられる。
【 それ恕か 己の欲せざるところは 人に施すなかれ 】
阿修羅王も帝釈天も ・・・ 耳が痛い ・・・
もちろん拳骨和尚も ・・・
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