みなさん ! ごきげんいかがですか。
今日の辻説法は 【 蛇足 ! 桜花爛漫の歌 】 です。
桜花爛漫の歌の一番に
【 ♪ 人や南柯 ( なんか ) に迷う時 雄飛の壮図を胸にして 】 とありまして
若き日の拳骨和尚も大声で歌っていました。
これを 【 人やなんかに ~ 迷う時 ! 】 だと思い込んでいました。
ところが ~ ! 違いました。
この 【 南柯 】 とんでもない意味がありました。
まあ ~ お聞き下さい。
【 南柯之夢 】
中国語に 「 南柯の夢 」 という成語があり増す。
人間の儚い空想を表しているのです。
この成語は9世紀の唐代の作家 ・ 李公佐の小説 「 南柯太守伝 」 から来ています。
主人公の淳于棼は酒好きだった。
彼の家の庭には大きな槐 ( エンジュ ) の樹があった。
その木の下では夏に夜空が眺められ涼を取るには絶好の場所であった。
淳于棼の誕生日に友人や親戚が祝いにきた。
彼はうれしくなり、いくらか酒を過ごし、夜になって友人や親戚が帰った後
淳于棼は槐の樹の下でいつの間にか眠ってしまった。
彼は夢を見た。
二人の使者の案内である樹の穴へ入った。
中は晴れ渡った別の世界で 「 大槐国 」 という。
その都では官吏試験があった。 彼もこの試験に応じて三度の試験を受けた。
三度目ですばらしい文章が出来上がり、なんと一位となった。
そして皇帝の面接を受けた。
淳于棼は美男子であった。 才能もあることから皇帝から非常に気に入られ
トップの 「 状元 」 に就任した。
そして皇帝の姫を嫁にもらい都ではこの話で持ちきりになり
国中の美談となった。
淳于棼は嫁の姫とは仲がとても睦まじかった。
まもなく淳于棼は皇帝から南柯の太守に命じられた。
淳于棼は執政に励み、民を愛し、常に実地調査に向かい、部下の仕事振りを調べ
清廉潔白である上に多くの成果げ、地元の庶民から喜ばれた。
そのうち30年が過ぎ、淳于棼の政治的功績は全国に知られた。
彼は五男二女をもうけ、意にかなった暮らしを送っていた。
その後皇帝は淳于棼を何度も都に呼び戻し
より高い職につかせようとした。
これを知った地元の庶民は街頭に出て、淳于棼の都へ戻る馬車を止め
彼が南柯に留まるよう努めた。
淳于棼は庶民のこの願いに感動し、地元に留まることを決め
皇帝にその意を伝えた。
これを聞いた皇帝は彼の成績を高く評価し
多くの金銀と財宝を彼に賜ったのです。
ある年、隣国が軍隊を派遣し大槐国を侵犯し、皇帝は武将たちを遣ってこれに対抗させた。
ところがいずれも大敗した。
この悪い知られが都に伝わり、驚いた皇帝は大臣たちを集め協議したが
負け戦の知らせを知った大臣たちはみなおろおろするばかり。
怒った皇帝
「 その方ら普段は高貴と富に耽けていながら、国の大事となると
みな臆病者になるのか ! 無用な者どもよ 」 と激怒した。
そしてこれまでかなりの政治的業績を上げた南柯の太守淳于棼を思い出し
直ちにお触れを出して淳于棼に大槐国の軍隊の精鋭を率いて敵と戦うよう命じた。
この命令を受けた淳于棼は、すぐに兵を率いて出陣した。
あいにく彼は兵法をわきまえず、敵と戦うとすぐに大敗し、大きな損失を出した。
彼自身も捕虜となってしまった。
これを聞いた皇帝は非常に失望し、淳于棼のすべての職を剥ぎ取り庶民にさげ
ふるさとまで護送した。
淳于棼はこれに大きく嘆き、自分のこれまでの名誉が一度になくなったので
大声を上げた。
すると夢から目覚めた。
そこで夢で見たとおり探してみると
槐の樹の下に蟻の巣穴があり、多くの蟻が中で暮らしていたのであった。
これが ! 【 南柯之夢 】 のお話です。
【 南柯之夢 】 は ・ ・ ・ 時には人生とは夢で
いくら富貴と権勢を求めて極めても
所詮 ・ ・ ・ 人の夢
儚きもの ・ ・ ・
日本には善き言葉がある !
【 起きて半畳 寝て一畳 天下とっても二合半 】
なんか ! 南柯 ! なんか !
【 大阪商科大学予科 】 の 【 烏丘健児 ! 】
【 教養の高さに ! 】
脱帽 ! です。
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