みなさん ! ごきげんいかがですか。
今日の辻説法は 【 辱め 】 です。
【 はずかしめ 】 と読みます。
この字の意味は深~いですよ。
今回も拳骨和尚は知らないことばかりでした。
しかしながら !
前の辻説法でいろいろお話した 【 忍耐 】 は
この 【 辱め 】 に耐えることだとハッキリと判りました。
では !
この 【 辱 】 を詳しくお話いたしましょうか。
【 辱 】 漢:ジョク。 呉:ニョク。 慣:ニク と発音します。
1. ハズ(ヅ)カしめる。 ハズカしむ。
2. ハジ(ヂ)。 恥。
3. カタジケナい。 もったいない。 ありがたい。
4. カタジケナくする。 ありがたく受ける。
5. かがむ。 屈する。
が読み方と意味です。
【 字源 】 会意 : 辰 ( 時 ) と寸 ( 法度 ) の合字。
昔 【 耕作の時期を誤ると処罰された 】 から
はじ ・ はずかしめの意味となった。
【 熟語 】
侮辱 : あなどりはずかしめること。
恥辱 : はずかしめ ( を受ける )
屈辱 : 負かされてはずかしめられること。
忍耐 : 辛抱強くこらえること。 がまんすること。
辱知 : よく知っている人。 知り合いであることを光栄に
思っている人の意味。
辱臨 : おいでをかたじけなくする。
人が来てくれたことを光栄に思う。
忍辱(にんにく) : 六波羅蜜の一つ 【 忍辱波羅蜜 】 の事。
ざぁ~とこれだけありました。
みなさん ! 六波羅蜜(ろくはらみつ)ってご存知ですか ?
知りません。
そうですよね~。
普通の人はたいていご存知ありません。
でもね !
大切なことなんですよ。
迷いのこの世を 【 此岸 ・ しがん 】 と言います。
では悟りのあの世はなんと言うのでしょうか ?
【 彼岸 】 と言います。
毎年春と秋にお彼岸が来るでしょう。
あの彼岸です。
波羅蜜は波羅蜜多( パーラミーター ) の事で 【 度 】 の事です。
度は 【 渡す ・ 渡る ・ 至る 】 です。
六つあるのです。
参考までに六波羅蜜とは
【 布施 ・ 持戒 ・ 忍辱 ・ 精進 ・ 禅定 ・ 智慧(般若) 】 です。
実はこれを言われたのはお釈迦さまです。
彼岸に渡るために !
この中の一つ 【 忍辱 】 を 【 鎧 ・ よろい 】 にして
着 ( 著 ) なさい ! と
妙法蓮華経勧持品第十三で言われいます。
そして鎧の事を妙法蓮華経法師品第十で
【 柔和忍辱の衣 】 と言われているのです。
そんなことを言われても ・ ・ ・
一体 !
何処に行けば柔和忍辱の衣があるのですか ?
一体 ! 誰が着せてくれるのですか ?
この鎧がお金で買えれば ・ ・ ・ なんて考えているのは
どなたですか ?
拳骨和尚もお金で買えて着せてもらえたら
どんなに楽か ! とつい横着なことを考えてしました。
さて !
一体 !
何処に !
この鎧があるのでしょか ?
それを次にお話しましょう。
続く。
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