拳骨和尚の辻説法

みなさん　！　ごきげんいかがですか。

拳骨和尚も面白いけれど　！

石川秀頴先生も面白い人ですね。

十三回忌に弟子の所に

本のページを三箇所も折って

メッセージを送ってくるのですから。

拳骨和尚は

貞観政要を真剣に読みなおします。

さて　！

【　結草　】　です。

【　語釈　】　にはこう説明されていました。

【　死後に恩に報いる故事　】

【　左伝　】　にこのように書かれています。

左伝とは　【　春秋左氏傳　・　しゅんじゅうさしでん　】　の事で

孔子の編纂と伝えられる歴史書　【　春秋　】　の代表的な注釈書の

一つです。

その左伝の宣公十五年に　このような記述があります。

【　晋の魏顆　（　ぎか　）　は　魏武子の子であった。

武子に妾があったが　その妾には子はなかった。

武子が病んだ時　魏顆に

自分が死んだら　妾を他に嫁せと言った。

しかし　武子が危篤になった時

この妾を殺して　自分に殉死させよと言った。

武子が死んでから魏顆は

父の正気の時の遺言に従うと言って

妾を他に嫁せしめた。

その後

魯の宣公十五年七月　晋は秦と戦った。

その時一人の老人が　草を結んで

秦の勇将の杜回の邪魔をしているのを見た。

杜回がそれにつまずき倒れたので

魏顆は杜回を生け捕りにし秦軍を破った。

その夜の夢に　老人が現れ

自分はあの妾の父である。

君が先君の正気の時の命に従われたので

その御恩に報じたのであると言った　】

と言う説話がある。

と書かれていました。

う〜ん　！

また拳骨和尚は考え込んでしまいました。

【　草を結ぶ　】

結んだ草で人を転ばせて　！　喜んで　！　遊ぶ　！

とんでもない事をしてしまいました。

しかし　【　結草　】　には　！

もう一つ素晴らしい意味がありました。

【　草庵を結ぶ　】　草庵を作る事です。

草庵とは　【　僧が住む草ぶきのいおり　（　庵　）　】　の事です。

そうです　！

我が師日蓮の初転法輪と言うべき鎌倉の　【　辻説法　！　】

その発祥の地が　【　松葉ヶ谷の草庵　】　です。

この草庵は焼き討ちに遭い無くなってしまいます。

現代に　【　拳骨和尚の辻説法　】　に蘇りました。

拳骨和尚のお寺は　この　【　草庵　】　なのです。

なんだか　！

石川先生に　！

また一つ教えていただいたようです。