拳骨和尚の辻説法

みなさん　！　ごきげんいかがですか。

今朝六時にお勤めの最中の出来事です。

突然の雷光に　！　真昼のようになりました。

間髪入れずに　！

【　バリバリバリッ　！　ドカッーン　！　】

大地が裂けんばかりの大音響でした。

思わず　！

お経が止まりました。

修行が足りません。

丁度　！　【　諸天撃天鼓　】　でした。

嘘みたいな話です。



この恐ろしい　【　天鼓　】　を

一体誰が撃っているのでしょうか　？

それは　【　天鼓雷音如来　】　と言うお名前の仏さまです。

【　てんく　・　らいおん　・　にょらい　】　と申し上げます。

拳骨和尚さん　！

よく三世の諸仏とは聞きますが　・　・　・

本当に　！　そんな名前の仏様がいらっしゃるのですか　？

かってに和尚が造ったのと違うのですか　！　？

拳骨和尚も信用がありませんね〜。

本当におられます。

何処にですか　？

大曼荼羅の中にです。

私の御本尊さまの中にはおられませんがっ　！

みなさんあまりご存知ありませんが

実は　【　大曼荼羅　】　と言うのは密教の金剛界と胎蔵界の

両界曼荼羅の　【　固有名詞　】　なのです。

この天鼓雷音如来は胎蔵界曼荼羅の中央の　【　中台八葉院　】

赤い八葉蓮華の中におられるのです。



この如来の印は　【　触地　（　そくち　）　印　】　と言います。

この印は　【　降魔　（　ごうま　）　印　】　とも呼ばれます。

そして何よりも凄いと思うのは　【　ライオン　】　です。

雷音のように人々を驚かし　！

悟りの境地へと誘う仏さまです。

左手で衣の端を握り腹の前に置き

右手は五指を伸ばして地に付けておられます。

釈迦牟尼仏があらゆる魔障に打ち克って悟りを開かれた時の

【　成道　】　の姿をしておられるのです。

十二月八日が　！　その日です。

今朝の御題目は　！

【　天鼓雷音　】　でした。

一遍で　！　目が覚めた　！