拳骨和尚の辻説法

みなさん　！　ごきげんいかがですか。

今河内の人も　【　河内弁　】　を使わなくなりました。

何故でしょうか　？

【　ヤクザ　】　に間違えられるからです。

いや　！

最近のヤクザも河内弁を使わなくなりました。

何故でしょうか　？

【　河内のオッサン　】　に間違えられるからです。

それだけ河内のオッサンは無茶苦茶だったのです。

今河内弁を聞きたかったら吉本新喜劇の　【　未知やすえ　】　さんが

新喜劇の中で少しだけ使われています。

ご両親もよく拳骨和尚の家に来ておられました。

拳骨和尚がこの○○のおじちゃんに会ったのは小学五年生でした。

大学を卒業するまでの十年間　！

毎日この人に会いました。

このおじさん　！

仕事が折伏です。

趣味で勤めに出ています。

ですから一年の内半分以上を失業していました。

失業中は朝から般若湯をよくいただかれていました。

座談会の開始には醒めるようにです。

御近所の人全部を毎晩折伏に歩いていました。

二人入りました。

一人は裏の新婚さんの檀那さん。

もう一人はとなりの独身男性。

この独身男性はこのおじさんの娘さんと結婚しました。

残念なことに二人とも離婚しました。

このおじさん　！　奈良県の出身です。

創価学会に入る前は天理教だと言っていました。

ですから天理教の悪口は凄かったです。

【　屋敷を払って　田売りたまえ　天貧乏の命　】　と

天理教の祝詞を歌っていました。

長年唱えてきた祝詞です。

上手でした。

でも天理教の人が聞かれたら怒るでしょうね。

天理教の信者のみなさん　！　どうもすみません。

拳骨和尚の家はお父さんとお母さんが家を改造し

沢山の人が入れるように壁を取り外せるようにして

座談会場に提供していました。

座談会の時は拳骨和尚はいつもおなかを空かせていました。

始まりが七時で終わるのが夜の九時です。

それまでご飯が食べられません。

終わってもみんな　！　なかなか帰りません。

となりのおじさん筆頭にです。

お父さんも早くビールが飲みたいものですから

ついつい出してしまうのです。

ですから座談会の二部が始まってしまうのです。

いつも終わるのは深夜でした。

さて　！

小学五年生の美少年だった拳骨和尚も

十年後には　！

【　ヤクザ】　も

【　河内のオッサン　】　も

裸足で逃げ出す　！　立派な青年に成長しました。

ある日大学から帰ってきたら

呼び止められました。

ちょっと家に入っておいでや。

空手の練習で疲れているのに　・・・

渋々入りました。

そしてこの立派に成長した成年の拳骨和尚に

臨終の事を　！

このおじさんが　！

いきなり　！　言い始めたのです。

それはこのような内容でした。

やすのぶ君　！（　拳骨和尚の名前です　）

やすのぶ君のお父ちゃんが死にそうになった時　！

仏壇から　【　御本尊さま　】　を外して　！

お父ちゃんの目の前にもって行くんや　！

それからお父ちゃんの息に会わせて御本尊さまを前後にゆっくり動かして

お題目を唱えるんや　！

死んでもやめたらあかん　！

そのまま　！

二時間はお題目は唱えなあかん　！

これがでけへんかったら　！　成仏でけへんのや　！

【　このオッサン　！　】

一体何を言い出すのや　！

と思いました。

つづく