みなさん ! ごきげんいかがですか。
高野山金剛峰寺の極彩色の 【 根本大塔 】 は美しいですね。
この根本大塔に良く似た名前があります。
伝教大師最澄大和尚が開かれた比叡山の 【 根本中堂 】 です。
【 一乗止観院 】 が後にそう呼ばれるようになりました。
弘法大師空海大和尚は御自身が発願し造った多宝塔の完成を見ることなく
空海和尚は亡くなりました。
さぞかし心残りだったと思うのです。
この多宝塔の設計と言うかデザインを誰がしたのだろうか ?
と何事にもスルーする事が出来ない拳骨和尚は思ってしまいます。
建物は絶対に設計図がなければ建てることが出来ません。
これ常識の真理です。
物事何でもそうですが 【 無 】 から生み出される物は
何もありません。
必ず 【 ヒント ・ 暗示 ・ 示唆 】 があります。
弘法大師空海大和尚が造ろうとした多宝塔の原型は
【 絹本著色法華曼荼羅図 】 でした。
【 写真 】
平成十八年六月八日に 【 国の重要文化財 】 に指定されました。
71.7cm × 59.3cm の大きさです。
奈良の法隆寺の所蔵です。
平安時代のもので日本最古の 【 法華曼荼羅 】 なのです。
八葉の蓮華台の上 ( ちゅうしん ) に多宝塔が画かれています。
その 【 ◎ 塔中 ◎ 】 に多宝如来と釈迦牟尼仏が並んでおられます。
この事を 【 二仏並座 ・ にぶつびょうざ 】 と申します。
この 【 法華曼荼羅図 】 の中心の八葉蓮華の 【 多宝塔 】 の姿は
密教の大曼荼羅の一つ 【 胎蔵界曼荼羅 】 の中央の八葉蓮華の
【 大日如来 】 と同じです。
不思議な思いがいっぱいしてきました。
我が師日蓮の尊敬してやまない伝教大師最澄大和尚は
法華経の多宝塔を作らなかったのでしょうか ?
いいえ ! そんなことはありません。
ただ空海大和尚とは少し考えが違いました。
次回は伝教大師の多宝塔を紹介いたしましょう。
拳骨和尚
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