拳骨和尚がまだ若い頃 ~ 32・3才か ?
サラリーマンをやめて貿易会社の社長さんになった。
相手国は中国オンリー。
その頃 【 白檀扇子 】 も年間一万本ほど輸入していた。
年1回検品に行った。
場所は 【 蘇州檀扇工廠 】
南京にある。
南京虐殺記念館も行った事がある。
正視に耐えない。
速く埋葬して上げたかった。
予定通り検品も終わり合格品を厳重に密封して
割り印とサインを何ヶ所に渡ってした。
そうしないと ~ すり替えられるから。
その夜 工場長と上海工芸品公司主催の宴会が ~
マオタイ酒で酔っ払った ~ 拳骨和尚に工場長が !
何か持ってきた。
それが此れ !
観世音菩薩が彫刻された象牙の扇子。
裏には ~ 何やら文字が彫ってある。
これ ! 土産か ?
不 !
買ってください ~ 全部で10本作りました。
最後の一本です ~
でっ ! 値段も聞かず ~ 買っちゃった。
帰国して奥さんに怒られた。
今 ~ 本堂に展示してある。
【 如是我聞 一時仏 在舎衛国 祇樹給孤独園 與大比丘衆 千二百五十人倶 】
と書いてある。
天眼鏡が無いと ~ 判別不能。
現在アイボリー・象牙はワシントン条約で麻薬扱い。
今となっては楽しい記念品である。
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