【 一息ついた ～ ところに電話があった 】 の続き ・・・
この犬小屋 ～ 放っとらかしで一年以上が経った。
誰も使わない ・・・ 物置にもならない ・・・ 何の役にも立たない。
役に立たないどころか邪魔になる ・・・
おばあちゃんが ～ そろそろ始末しよう ・・・ と言い出した。
でもね ～ 一万円以上もしたと思うと ・・・ 何だか捨てられない ～
思案橋ブルース ・・・
そうだ ！ 名案が浮かんだ ～
モフが世話になっている動物クリニックに張り紙を出させてもらおう ！
七月十日の事。
犬小屋の写真と宣伝文句を持っていった。
クリニックは快く引き受けてくれた。
【 宣伝文句 】
『 犬小屋があります。よろしかったら貰ってください。
一年前にアグロガーデンで買いました。
寺で暮らす五匹の猫達の休憩場所のために買いました。
でも、にゃン子たちは入りません。
未使用です。
少々ほこりをかぶっていますが、痛んではいません。
ひと拭きすれば ～ 新品になること請合います。
でも配達は出来ませんので、引取りでお願いします。
住所と電話を書いた。
有効期限 ： ８月１０日まで。』
でも何の連絡もない日が続いた ・・・
もうだめか ～ 本当に焼却処分にしなくてはならないのか ・・・
電話が来た ！
あの ～ 動物クリニックの張り紙を見たものですが ～ まだございますでしょうか ？
ありますよ ～ 。
では頂いてよろしいですか ？
どうぞ ～ どうぞ ～
でっ ！ 引き取りに来られましたよ。
土産を持って ～
寺に来られてお茶を差し上げた。
若いご夫婦 ・・・ 曰く ～ これと同じ犬小屋を使っています。
でもヤンチャな犬が小屋を噛んで噛んでボロボロにしてしまいました。
そろそろ新しいのを買わなければと思っていた矢先 ・・・
クリニックで張り紙を見ました。
本当にありがとうございました。
拳骨和尚も犬小屋を無駄にしなくてよかった ！ と思った次第です。
この犬小屋はほとんど木で出来ています。
上等の部類に入ると思います。
本当に燃やしてしまうところでした。
草も木も 悉く仏に成る ・・・
本来の役目を全うした時だな ～ 仏になるのは ・・・ と思うと何だか嬉しくなった。
電話をもらって玄関から本堂の近くに移動させた。
福が寄ってきた。
拳骨和尚は福を捕まえて ・・・ 一回ぐらい使ったらどうですか ！ と無理やり
犬小屋に入れてやった。。。
きょとん ！ としていた。
やはり ！ 犬小屋に ～ ネコは似合わない ！
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