【 諸経の王 】 は ・・・ と問えば ?
一切経の中で多くの宗派が所依の経典としているのが法華経です。
自力で悟りを目指している者にとって法華経の教えは最高の教えとされる。
だから釈迦の一切経はこの法華経に納まるといっていい。
法華経はお釈迦さまの出世の本懐の経と言われる。
これが答えです ・・・ と簡単にすまされないような気がしてきた。
王様にも色々ある。
【 裸の王様 】 と言う童話がある。
内容はみなご存知です。
いまさら再確認しなくてもよい。
拳骨和尚なりに少し考えてみた。
妙法蓮華経が諸経の王といわれる要因 ・・・
それは 【 法華最第一 】 の言葉。
一体何が最第一かと ?
このように書かれている ・・・
【 この経は難信難解第一なり 】
「 この法華経は深智の為に説く浅識はこれを聞いて迷惑して悟らず
一切の声聞及び辟支仏はこの経の中においては力及ばざるなり 」
「 無知の人の中に於いては、この経を説くこと勿れ 」
これだけ言われれば ・・・
信じてやろうじゃないか ! 解ってやろうじゃないか !
と言う人がでてきて当たり前。
【 難信難解 】
難という字は 【 難病 】 にも使われる。
現代の医学で指定される難病は ・・・ ほとんど治らない。
100パーセントではなしにしても ・・・ 身の不運を嘆きあきらめざるをえない ・・・
それが難の意味。
問題はここにある。
【 国王 】 とは文武百官を従え外敵から守り国民を統治する者 ・・・
その国の成立の時は武力。
国内外を武力で制圧しないと平和は来ない ・・・
平和が訪れた後には文化 ・ 産業 ・ 農業の興隆。
税の取立て ・ 公平な分配。
その時に国王が ・・・
己のみが正しい ・・・
他は全部間違い ・・・
挙句の果てに邪教とまで言えば ・・・ どうなるか ?
文武百官や国民から総スカン ・・・
間違いなしに国が滅ぶ。
経典は争いのために書かれたものじゃない ・・・
一つの経典のみが正しく他はすべて間違い ・ 邪教と言うのは間違い。
妙法蓮華経を裸の王様にして貶めるのを 【 謗法 】 と言う。
弥陀の四十八願が書かれてある無量寿経 ・・・ その十八願に
【 唯除 五逆 誹謗正法 】 と書かれてある。
この正法を 【 法華経 】 と言う宗派 ・ 団体がある。
この正法を 【 仏法 】 と言う宗派 ・ 団体がある。
解釈の違いですまされない ・・・
この 【 正法 】 の意味は
1.死刑囚を死罪にする。 死刑執行。
2.正当の法。
3.正しい道。 仏法。
この三つしかない。
【 正 】 の字源は : 一と止まるの合字。
一は 【 天の上の一 】 止は 【 歩の止まる 】
日月星の運行の正確な意味。 転じて、まっすぐ ・ ただしいの意味となる。
絶対に正しいのは僕だ ! 私だ ! 我々が教団だ !
絶対に正しい ・・・ ものは絶対にない 。
正の字の使い方を誤ると ・・・ 殺し合いが始まり ・・・ 永遠に続く。
殺すのはイヤ ・・・ 殺されるのはもっとイヤ ・・・
何とかしないと。
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