拳骨和尚の辻説法

まだまだ続く　・・・

勿れ　・・　勿れ　・　勿れ　・・・

【　勿念病　・・・・・・・・・・　勿念実　】　


病　・　死　・　命　・　寿　・　貧　・　富　・　貴　・　賤　・　色　・　欲

小　・　大　・　長　・　短　・　好　・　醜　・　悪　・　善　・　瞋　・　喜

坐　・　起　・　行　・　止　・　経　・　法　・　是　・　非　・　捨　・　取

想　・　識　・　断　・　著　・　空　・　実　・・・・・・・



一つ前の辻説法のコメントにこのように書いた。

【　勿念痒　】　を書いた時　・・・　脳裏に突然　・・・　走馬灯のように

浮かんだ光景　・・・　が

平成１４年の夏の暑い日　高所からの転落事故に遭った。

全身九ヶ所の骨折　・・・　七ヶ月入院した。

５５日間寝たっきりを余儀なくされた。

ある日向かいのベッドのおじいさんを見舞いに来ていたおばあさんが

余計なことを言った。

哀れみの目をもって　・・・　お気の毒に　・・・

背中が痒くなったら　・・・　困りますね　・・・　どうするの　？

両手にギブスをしている　・・・　無事なのは左足一本だけ。　

本当に痒くなった。

困った　・・・　手に握らされ離れぬように縛られた　・・・　

ナースコールで看護師を呼び　・・・　

どうしました　？

来てください　・・・　

背中が痒くてどうしようもありません。

掻いてください。

いやな顔もせずに搔いてくれた。

そして一言　・・・　吉野さんは　・・・　困るものね　・・・


【　勿念痒　】　

痒いと念ずれば本当に痒くなる　！

９年前のこと　・・・　思い出して苦笑い　・・・　

そして　・・・　背中が痒くなった。


今回は　【　勿念病　】　の病を書いた時に　・・・

平成６年の正月４日のことがマザマザと浮んできた。

もう１７年も前のことです。

癌の手術した夜に死の宣告をされた　・・・

もって一年　・・・　早けりゃ半年と　・・・

でも１７年も生きながらえている　・・・


この勿れ　・・　勿れ　・・　の中に　【　正　】　と言う字はない　・・・

【　念ずれば花開く　】　と言う言葉がある　・・・

本当だろうか　？？？