拳骨和尚の辻説法

みなさん　！　ごきげんいかがですか。

６日の土曜日の午前５時　！　

突然　！

ドッカーン　！　と

本堂のガラス戸に急降下爆撃がありました。

拳骨和尚は飛び起きました。

一体何事　！　

外を見ると大きな鳥　！　が羽ばたいています。

カラス　？

いや違う。

もっと大きい　・　・　・

羽を広げたら１メートル近くあるような　・　・　・

何だ　？

外へ出ました。

もう　！　いませんでした。

地面に首のない鳩が一羽死んでいました。

羽が散乱しています。

見るも無残な光景でした。

拳骨和尚は鳩が可哀想になりその場で自我偈を読み

御題目を唱えました。

その後埋葬してやりました。

急降下爆撃の音は　！　鳩がガラス戸にぶつかった音でした。

恐かったでしょうに　・　・　・　

拳骨和尚は突然　！　

【　よからんは不思議　！　わるからんは一定とをもへ　！

ひだるしとをもわば　餓鬼道ををしへよ　！

さむしといわば　八かん地獄ををしへよ　！　

をそろししといわば　鷹にあへる雉　（　きじ　）　　

猫にあえる鼠を　他人とをもう事なかれ　！　】　

が脳裏に走りました。

日蓮門下の弟子檀那に降りかかった初めての法難です。

三名の殉死者が　・　・　・

【　聖人御難事抄　】　と言う名の御書です。

拳骨和尚は　！

それを現実に目の前で見ました。

決して　！　他人事ではない　！　と心の底から思いました。

我が師日蓮は

【　彼のあつわら　(　熱原　)　の愚痴の者ども　いゐはげまして

　をとす　（　落とす　）　事なかれ　】　と言っています。

拳骨和尚は一瞬にして襲ってくる　【　死　】　について

深く考え込んでしまいました。

そのガラス戸から外を見た風景です。

午後の昼下がり　・　・　・　紋白蝶が二匹　・　・　・

ふわふわと飛んでいました。

夕方には　【　ピーヒョローロー　】　と

トンビがぐるりと輪を描いて

飛んでいました。

此処大津の堅田の富士山蓮華寺は

そんな処です。