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2025/05/21 18:29 |
拳骨和尚の辻説法 その702 【 堆朱 】
みなさん ! ごきげんいかがですか。

とても美しい !

不思議な紋様を見ていただきました。

これは 【 漆工芸 】 の中でも

最高の 【 堆朱 ・ ついしゅ 】 と言います。

この写真は長野県塩沢市の

【 古澤漆器店 】 のホームページから

お借りしました。

別に広宣活動をしているわけではありませが

あまりにも見事でしたのでアドレスを載せておきました。

【 http://www.f-shikki.com/zt/zt001.html 】

漆工芸の門外漢の拳骨和尚の吉野智応が !

なぜ ? 漆の事を云々するかは ! 理由があります。

それは !

子供の頃 ( 小学一年生 ) に漆に 【 かぶれ 】

死にかけたからです。

何を大袈裟な ! とお思いでしょうが

顔 喉 胸 お腹 オちんちん 太腿の内側 足の裏まで被れてしまい

特に顔は四谷怪談のお岩さんのようになりました。

何日間も 【 痒くて痒くて 】 本当に死んだ方がマシ !

だったのです。

なにせ原因が変わりません。

お母さんが心配してもこれだけはなんとも仕様がありません。

近所のおばあちゃんが

【 はは〜ん ! あの木に登ったな ! 】 で

漆にかぶれたと判ったのです。

お医者さんに連れてゆかれました。

ところが治療法が無いのです。

お医者さんは !

絶対に 【 掻かない 】 事です。

殺生 ! ですよ。

死ぬほどかゆいのです !

かゆくなったら 【 叩け ! 】 でした。

ですからお母さんは竹の裁縫の定規で叩き続けてくれました。

それだけ 【 漆にかぶれ 】 はひどいのです。

この拳骨和尚の子ども頃の体験が !

大石寺の本門戒壇の板曼荼羅の 【 嘘 】 をまた一つ

白日の下に引きずり出しました。

この美しい紋様は漆工芸の堆朱と言う技法です。

欅 ( けやき ) の一枚板の座卓です。

漆黒でありながら 【 鏡面 】 のような仕上がりになっています。

長さは150cm ・ 幅は90cm ・ 厚さは6.3cmです。

大石寺の板曼荼羅より少し大きいです。

【 黒漆と朱漆 】 をなんと ! 40回塗り重ねています。

一回塗ると乾くまで最低でも 【 三日 】 かかります。

その間 【 風呂 】 に入れておくのです。

湯船ではありません。

【 室 ・ むろ 】 という 【 密閉 】 された

湿度の高い部屋で乾燥させるのです。

漆は湿気が無いと乾燥しないのです。

ですから大聖人の御草庵では ! 絶対に ! 出来ないのです。

板間が合わない隙間風が吹き抜けるような所では

漆を掛けられないし ! 乾燥も出来ないのです。

漆かぶれの特効薬は 【 生漆 ・ きうるし 】 を飲む !

のだそうです。

体に 【 免疫 】 を作らないと 【 漆塗りの職人 】 には

絶対になれないのだそうです。

弘安二年十月十二日 !

この狭い草庵で漆を塗ったとしたら !

全員が ! 漆にかぶれて !

拳骨和尚の子供の時と同じになって !

かゆくて死にそうになったと思います。

拳骨和尚

この座卓650.000円もします。


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2008/10/17 17:56 | Comments(0) | TrackBack() | 未選択

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