【 慎重な作業 】
真宗の寺にある弘法大師像。。。
これだけで世間の批判の的になる。
例えば日蓮宗の寺や創価学会の会館の前に法然・親鸞の像を置いたら ?
或いは浄土宗や真宗の寺に日蓮の像を置いたら ?
どうなるか !
未だかつて ~ そのようなバカな事をした者はいない。
でも現実に起きた。
最近寺にお参りに来る人が増えた。
その中にはこの石像が弘法大師だと気が付く人もおられる。
そのつど聞かれた ~ どうして此処にお大師さんの像があるの ?
その都度苦しい言い訳をした。
自分がした事ならば仕方ない事もあるが ・・・
そんな言い訳をするのが嫌になった。
それで撤去した。
その作業は特別丁寧に慎重に行った。
さて ~ 事の顛末は ?
【 在りし日のお姿 】
6年前の12月に設置された石像。
寄付された物である。
設置するときに気がついた。
親鸞ではない。。。
寄進者の石材店の社長に尋ねた。
これは弘法大師空海ですね。
いわゆる ~ お大師さん。
いや ~ そんなことはありません。
発注するときに親鸞で発注しましたから !
でもね ~ 実際に届いたものが親鸞ではなしに お大師さんだったら
クレームをつけて返品するか交換するかのどちらかでしょう。
この寺は真宗木辺派ですので真言宗の開祖空海は具合が悪い !
と言っても言うことを聞かずにそのまま据え付けた。
後は ~ 知らん存ぜぬを決め込まれた。
それから6年間 ~ 気に病んで苦になった。
拳骨和尚は空海の大ファンです。
廃棄するなどの不敬はできない。
やっとのことで ~ 6年後にこの一大事を解決しました。