【 試し切り 12 花の名前の日本刀 】
今から73年前の母の話を元に辻説法を書いている。
双子の兄が妹に自慢した刀 ・・・ の名前。
母の記憶では何やしら花の名前が付いていたような ?
拳骨和尚はピン ! ときた。
そんなの日本中で一つしかない !
【 菊一文字 】
もうずいぶん前の話。
お宝なんでも鑑定団で見た。
確か ~ 1000万 !
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なんぼなんでも ~
貧乏人の子沢山の一家が菊一文字を持っているわけがない。
調べてみたら ~ 菊一文字と銘打たれた刀は存在しないそうな。。。
※ 日本刀の総称
『 菊一文字則宗の起源は、後鳥羽上皇が諸国の名刀工を招いて鍛えさせ、親しく焼刃をしたと伝えられている。則宗は御番鍛冶を務めた事から、後鳥羽上皇が定めた皇位の紋である16弁の菊紋を銘に入れることを許された。
則宗は福岡一文字派の祖で備前国の刀工であることから、銘を「一」とだけ彫り、この刀はそれに加えて菊の紋を彫ったので「菊一文字」と称されるようになったと言われている。このことから、則宗が製作した一連の日本刀の総称は、一般に「菊一文字」「菊一文字則宗」の名で知られるようになった。
ただしあくまで称したのであって、「菊一文字」と言う銘の刀は存在しない。それに現存する則宗の刀の中に菊の銘を切ったものは確認されていない。
新選組の一番隊組長沖田総司が「菊一文字」を愛刀としていたとされているが、幕末期において則宗の刀は既に国宝的な扱いを受けており大名ですら入手は難しいものとなっていた。
現在においても骨董として破格の価値を誇る逸品だが、如何せん「一」しか銘が掘られないため、贋作が大変多いことでも有名。真正の菊一文字のほとんどは、御物・国宝・文化財に指定され、その数も極めて少ない。 』
それに加えて贋作が一番多いそうな。
母の話によると ~
宇吉じいさん( 双子の祖父 ) は古物商の免許を持っていた。
だから刀に関しては目利きがあった。
しかし何と切っ先の長い鋭い刀だろう。
これくらいの切っ先でないと裏地も合わせて8枚の正絹を貫く事はできない。
と思う。。。
母の兄が持っていた父の羽織を切った刀は残念ながら今は日本にはない。
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【 試し切り 11 インタビュアーになった拳骨和尚 】
このところ毎晩のように母にインタビューしている息子の拳骨和尚。
この聞き手がヘボだと良い記事にならない。
母は91歳
聞く事は73年前の出来事。
証拠も無い !
証言のみ ! である。
下手をすると ! 何処ぞの国の従軍慰安婦 ? のような記事になる。
嘘や脚色 ・ 妄想 ・ 捏造は御法度 !
拳骨和尚にも聞き違い・勘違い・思い込みがあった。
それは双子の兄が所有していた日本刀。
お祝いに親代わりの長男さんから買っていただいた と書いた。
しかしそれは間違いでした。
お父さんが持っていた刀でした。
切った刀が父のもの ・・・ 切った羽織も父のもの。
これじゃ ~ 小磯母さんも文句は言えないなあ。
母に聞いた。
武司兄さんは刀の名前を言って自慢していませんでしたか ?
忘れました。。。
でも お花の名前がついていたような気がします。
ホンマかいな ! ?
拳骨和尚はピーンときた !
【 試し切り 10 あるはずの無いものが 】
母の双子の兄は武司という名前。
何ともすごい名前である。
18歳の夏休みに起こった事件。
衣紋懸けに吊り下げた羽織を切った。
居合いの四方切りの最後の一手 !
振り向きざまの真向(幹竹)斬り。
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いつもなら臍のところで止まる。
その日 双子の母・小磯は旦那さまの形見の羽織を陰干しした。
それも押入れの上の棚にかけた。
棚の幅は30センチ。
これが事件を引き起こした。
無いはずの羽織がそこにあった。
切っ先が羽織に触れた瞬間 ! 刀は止まった。
しかし身に付いた佐分利流・槍術の極意
【 槍は切るもの 刀は突くもの 】 が
一気に ! 切っ先三寸のところまで羽織を貫いた。
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そのまま腰を落し据え物切りの要領で静かに切り裂いた。
ちょうど臍のところまで。
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最後は静かに刀を抜いた。
そうでなければ背中・胸・袖を30センチも切れるわけが無い。
これが拳骨和尚の推理した現場の再現。
これが正解かどうかは ? 分からない。
もう73年前の出来事。
不思議な事に衣紋懸けに吊り下げた羽織を試し切りをした人はいない。
当然です !
第一非常に高くつく。
着物は着るもの ! 切るものではない。
でも切ってしまったものは仕方が無い。
小磯母さんも 【 武司かあ ~ 】 と大声は上げたものの
双子の妹の証言によれば笑っておられたそうな。
【 試し切り 9 切っ先 】
刀の先端部分を切っ先と言う。
誰でもこの言葉は知っている。
でもなかなか見る機会は少ない。
切っ先にも 【 大 ・ 中 ・ 小 】 がある。
とても美しい。
この切っ先が日本刀の品性を決める。
剣道の競技で使われるが滅多に決まらない。
それほど難しい技である。
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この突き技は小・中学生の間は禁止されている。
尚 切っ先を使った 【 試し切り 】 はない。
【 試し切り 8 母の証言を元に 】
母の双子の兄が18歳の夏休みに
二階の九畳間で日本刀を振り回し
父の形見の千字分を書いた羽織を切った。
これは ~ 事故か ? はたまた事件か ?
どちらとも言えるし どちらとも言えない。
では ! 何 ?
拳骨和尚は考えた。
通常では起り得ない偶然が幾つも重なり合った
神懸りとも言える 【 奇跡 】 だと。
※ 【 奇跡 ・ 奇蹟 】 とは
常識では起こるとは考えられないような不思議な出来事。
特に神などが示す思いがけない力の働き。
また それが起こった場所。
当時の現場を絵にしてみた。
押入れの上にある30センチの棚に懸かっている羽織は
実は裏向けになっていた。
母の証言によると羽織は正面から見て 【 左側 】 が
縦に背中・胸・袖が30センチほど切れていたそうな。
図の中の羽織は棚の中央よりに吊り下がっていたようである。
まあ ~ スケッチだから細かい事は置いておこう。