【 おそらく ・・・ この名前だ 】
名前の分からない仏 ・・・ 【 平家納経 妙法蓮華経 薬草諭品第五 】の見返しに画かれた
紅い衣をつけた仏さま。
紅蓮の華の台に乗っていらっしゃる。
大乗仏教では 【 三世の諸仏 】 と言われるが ・・・
実際に過去 ・ 現在 ・ 未来の諸仏の名前を見た ・ 聞いた人は少ない。
拳骨和尚にはとても不思議な 【 三劫三千仏名経 】 がある。
過去七仏 ・ 五十三仏 ・・・ 約三千名以上の仏の名前が書かれている。
名前の分からない仏に出会うと ・・・ 何時もこの経典に出かけてゆく。
今回もそうした。
過去荘厳劫千仏名経 ・・・ 千人の仏の名前 ・・・ ない。
現在賢劫千仏名経 ・・・ 此処にもない。
未来星宿劫千仏名経 ・・・ あった !
未来星宿劫千仏名経の百五十二番目 ! に立っておられた。
【 南無紅蓮華仏 ・ ぐれんげぶつ 】
あまりにストレートな名前におどろいた。
この仏さまが一体何をされる仏かは ・・・ 説明不要だろう。
それにしても平氏一門の仏教に対する教養の深さには正直おどろかされた。
過去 ・ 現在と読み進み ・・・ 未来の百五十二番目で出会った。
此処で終わりにすれば楽でよいのだが ・・・ 何時のくせ。
最後まで行ってしまう。
やはり ! 最後まで行くもんだ。
もちろん途中も大事 ・・・ ですよ。
最後の方の九百七十二番目に ・・・ 何処かでお会いしたような ・・・ お名前が。
それと九十六番目にも ・・・ いらしゃった。
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伊達や酔狂で法華経写経や紅蓮仏を書いたわけではないんですね。
当時、一般庶民はほとんど文盲で仏教どころか漢字さえ読めなかった時代にこれだけの事が出来たものと感心します。
皆が自由に経典を手に入れることの出来る現代でも一部情報統制された偏狭な教団の人達にも見習ってほしいもんです。