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2024/04/18 21:11 |
辻説法 1366 【 誰も読まないお経 】 


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みなさん ! ごきげんいかがですか。

今日の辻説法は 【 誰も読まないお経 】 です。


和尚さま ! 面白そうですね ~


はい ! とても面白いですよ。

まるで何かを見てきたようなお経です。


何を見てきたのですか ?


遠い未来をです。

それと僧侶の堕落です。

ですから ! このお経を講義・説法したお坊さんがいないのです。

ところがこのお経 ! 最近注目されてきたのです。

お坊さんでも講義する人が増えてきたのです。

それともう一つ ! このお経には弥勒菩薩が ・・・ 登場します。


そのお経の名前を教えてください。


いいですよ。 お教えしましょう。

それは 【 法滅尽経 ・ ほうめつじんきょう 】 と言います。

法が滅し尽くしてしまうお経です。


短いですが ・・・ 書くと長い ・・・

現代語訳で勘弁してください。

今夜は法滅尽経を睡眠薬代わりに ・・・ 


【 仏説法滅尽経 】
 
このように聞いた。

ある時、仏はクシャナガラにいらっしゃった。

それは三ヶ月後に涅槃にお入りになる時でもあった。

もろもろの比丘ともろもろの菩薩と、数え切れないほどの人々が

仏のもとにお参りし、礼拝した。


仏は静かに黙しており

説法をなさらず、光明も無かった。

賢者阿難は仏を礼拝し、申し上げた。

「 仏が説法をなされる時には、威光がいつも現れます。

今、多くの者が集まりましたのに、光が現れません。

これは一体、どういうことですか。必ず理由があるはずです。

どうぞ、そのお心をお聞かせ下さい。」


仏は沈黙して、それに応じなかった。

このため、阿難は三度、同じことを申し上げた。


仏は阿難に言われた。

私が涅槃に入った後、仏法が滅しようとする時

五逆の罪を犯すものが多く現れ、世が濁り、魔道が起こり、盛んになります。

このため、悪魔が僧侶となり、様々なところに入り込み

仏道を乱し、破壊します。


魔僧は俗人の服を着て、袈裟も5色のものを喜んで着るようになります。

また、酒を飲み、肉をむさぼり、生き物を殺し

限りなく味覚を追い求めます。

慈悲の心など全くありませんから お互い憎んだり、妬んだりします。

そんな濁った世にあっても、まことの菩薩・辟支・阿羅漢が現れ

精進し、徳を修めます。 このため、人々から尊敬され、あがめられます。


まことの菩薩はすべての人を平等に教化し、貧しい人を憐れみ

年寄りをいたわり、苦しみ困っている者を救います。

また、常に経典や仏像によって、仏を礼拝することや仏の教えの大切さを教えます。

様々な功徳を行いますが、その志と本性は道理にかない

慈しみ深く、人を傷つけ、損なうことがありません。

また、自分の身を犠牲にしても、人を救い、我慢強く、優しく、穏やかです。


まじめに仏道を修行する比丘があっても、もろもろの悪魔の化身した比丘たちが

これを妬み、誹謗し、欠点をあげつらったり、悪口をいったりして

寺から追い出し、住まわせません。


そのような人がいなくなれば、悪魔の比丘は正しい道を修めませんから

寺や廟が荒れても、修理せず、 かえって、ますます壊れるままにしておきます。


ただ財物をむさぼり、蓄えることにのみ没頭し、福徳を行おうとしません。


また、下男・下女を売買し、田を耕し、種をまき、山林を焼き

人々を傷つけ、慈悲の心など、全くありません。

下男が比丘となり、下女が比丘尼となりますから

道徳など、あるはずがありません。

このような人は淫乱で、男とか女とかの区別をしません。


仏道が味気なく、だめになるのは、そういった輩の仕業なのです。

徴用を申し付け、税金などを取り立てる役人から逃れるため

僧侶になることを求めますが、戒律を修めません。


半月ごとの布薩の日に、戒経・戒本を読誦することが決まっていても

いやいやながらそれを読み、かつ怠けて聞こうとしません。

また、すべてを説きつくそうとしません。


お経を習わず、たとえ読める人がいても、その字句の意味を知りません。

このため、無理なこじつけを正しいものとし

字句の意味を理解している人に尋ねてみようとしません。

よく理解できないのに、おごり、高ぶり、有名になりたいと思い

内には知恵や徳がないのに、外には学者らしく、尊大な歩き振りを見せ

それを栄誉と思い、人から尊敬・供養されることをこい願います。


このような魔の比丘は、命が終わった後

その魂は無間地獄の五逆罪の仲間の中に入ります。

餓鬼・畜生といった悪しき世界を、途方もなく長い間さまよい

罪が終わると、仏・法・僧の三宝のないところに生まれます。


仏法が滅しようとする時、女人は精進し、常に徳を修めます。

これに対し、男子は怠けて仏の教えを用いず、目に僧侶を見ること

糞土を見るが如くで、信心など全くありません。


法が滅しようとする、まさにその時

もろもろの天は涙を流し、悲しみます。


また、雨が降らないため、五穀は実りません。

病気が流行し、死亡するものは多く、人々は苦しみます。


役人は道理にかなわない税を取り立てようとし

このため、人々は反乱を起こして、その機に乗じ、利を得ようとします。


悪人は海中の砂の如く多く、善人は非常に少なく、一人、二人となります。


世界が終わり、なくなろうとする直前には

日月が短くなり、人の命も短くなります。

このため、四十歳で、頭が白くなります。

男子は淫乱で精も尽き、夭折してしまいます。

あるいは、長生きしても六十歳で、男子は短く

女人は長く、七、八、九〇歳、あるいは百歳になります。


大水がにわかに起こり、終わることがありません。

世の人は仏法を信じないため、この世は永遠にあると考えています。

富める者とか賤しい者とかを問わず、すべてのものが水に溺れ

ただよい、魚に食べられてしまいます。


時に、菩薩、辟支、阿羅漢(三乗)は、多くの魔僧に追い立てられ

仏教の集まりにもあずかれません。

このため、三乗は山の中に福徳の地を求め、そこで自分たちだけで、法を守り

戒めを守り、それを喜びとします。

この人達の寿命は延び

諸々の天たちが守護してくださいます。

一方、月光菩薩が世に現れ、52年間、仏法を興します。

首楞厳経や般舟三昧がまず人々を教化し、やがて滅し去ります。

次いで十二部経が現れますが、しだいに滅し

その文字さえ見ることが出来なくなります。

僧侶の袈裟は自然に 【 白 】 に変わります。


仏法が滅する時は、譬えてみれば油燈の油がなくなる時

光がぱっと盛んになるようなものです。

これから後は説くことは出来ません。


その後、数千万年して、弥勒が世間に降り、やがて仏となります。

すると天下は泰平になり、毒気もなく、雨もほどよく降り

五穀はより良く実ります。

樹木は大きく育ち、人の身長は八丈にもなります。

寿命は八万四千歳になり、救われるものの数は限りがありません。


賢者阿難は仏を礼拝し、仏に申し上げた。

「 このお経を何と名づけ、どのように奉持したらよろしいでしょうか 」


仏は言われた。


「 阿難よ、このお経は法滅尽といいます。一切の人々に是非、説いてください。

その功徳は大きく、限りがありません。」


四部の弟子はお経を聞いて、悲しみに沈んでしまった。

と同時に、これがよい因縁となり、みなが無情聖真道の心を起こした。

全ての人々は仏を礼拝し、去っていった。


【 仏説法滅尽経 】



日蓮も 【 法滅尽経 】 に曰くと自筆の御書に引用しています。

でなければ !

自筆の大曼荼羅に 【 南無弥勒菩薩 】 と書くわけがありません。


拳骨和尚は30才の時に大阪梅田の駅前第二ビルの古本屋で

【 人類に警告する法滅尽経 】 と言う本に出会いました。


思わず ! 買ってしまいました。

それから幾たび読んだでしょう ・・・


僧侶の堕落 !


今 ! その僧侶になってしまいました。


どうしましょう ・・・





 
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2011/09/08 21:02 | Comments(0) | TrackBack() | 未選択

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